福田
どれかなあ。全部かもしれないし、全部ではないかもしれない。1つ1つのカットで見れば見栄えもあるし、それなりにいいとは思ってるけど。実はもっと、もっと上の方を目指しているので、今回はあえて「これがいい!」とはいうのはなし。
重田
コンテを切ってるときにはあったんですか?
福田
ないですね。まずテーマを出して絞っていって、リズムにあわせて切っていく。いわゆる捨てカットがないので、どれが好きとかどれが嫌いとか言われると、とっても困る。全部同じ重さで大事。
重田
僕もわからないなぁ。作ってる人が大変だったろうと思うのはたくさんあるんだけど、お気に入りとは違いますからね。あえて言うなら、合体とかチャンバラなどのカットかな。最初から最後までずっと動いているようなカットはいろんなスタッフの苦労が伝わってくるという意味では感慨深いです。あと冒頭の格納庫でのインパルスの止め絵のカットは「CGで作ったMS」として世の中に出しても恥ずかしくないような描き下ろしカットとしても使えるんじゃないかな。CGっぽすぎずアニメすぎず、いい線いってると思いますよ。
佐藤
「全てが大事だ」っていう、この流れでいうのは言いづらいですけど、ひとつだけ言ってもいいですか?(笑) 私はデストロイのシーンが好きで、両手の指先から発射されるビームをクネクネ動かしてみたりとか、廃墟の中で爆発が起きているとか、雰囲気としてすごく好きですね。

▲佐藤さんお気に入りのシーン。怪獣映画のような迫力あるシーンだ。
中央に吹っ飛んでくるインパルスの投げ捨てられたシールドにも注目。
福田
デストロイはTVの時から、こういうビームの動きを考えていたんですよ。
重田
TVシリーズであれを手で描けと言う方が間違えてますよ(笑)。
佐藤
監督が当初考えていたビームの動きは再現することができました。巨大MSとガチンコで戦っているところを見上げたような人間視点もおもしろいなと思って。「今後もやってみたい」という意味で、このカットはとても気に入っています。